まずスーパーやドラッグストアなんかに気軽に行けないことですね。
そういうお店の開始時間から終了時間くらいまで仕事するわけなので、休日しか行けません。開いていないんです。仕事が終わる時刻が毎日夜中の11時くらいですから。深夜帯もやっているスーパーなどは本当にありがたいです。
休日にお店に行くと生徒や保護者と鉢合わせて、とても気まずいなんていうこともあります。学校の先生の場合は学区外に出れば鉢合わせる可能性は極めて低くなりますけれど、塾講師の場合は特定の学区だけから生徒が来ているわけではないですから、どこに行ってもそういう可能性があります。気が抜けません。いつ誰から見られているのかわからないです。
それから、同じく理容店に行くのも難しいです。休日に予約なしで入れる店を探しておかないとなかなか時間がとれないからです。
あと、まとまった休みがないことですね。大型の旅行とか気軽には行けません。休めても3~4日くらいが限界です。夏休みとか冬休みとか、仕事している人が休む期間こそがかき入れ時ですから。正月も正月で、正月特訓ゼミなんていうのもあります。私は正月にここ20年ほど連続で実家に帰れていません。
病気や怪我をしても、代えのきかないのが塾講師ですので、少々の病気や怪我だと休めません。
なんだか足が痛いなあ、なんか腫れてきたなあ、というのを我慢して仕事していたら、とうとう歩けなくなっていよいよ病院に行ったところ、骨折していたという経験もありますよ。でもそのときも松葉杖をついて気合いで授業しました。
そのときは地獄でしたね。午前中の早い時間帯に病院に通って、午後は塾で仕事して、夜中に帰る。すると睡眠時間がせいぜい2時間とれればいいくらいになってしまっていました。おかげで睡眠不足が祟ってより怪我の治りが悪くなるという悪循環でした。
職場の人と飲み会、というのも基本的にはないです。仕事が終わるのが夜中で、休日は貴重ですから。飲み会なんてやっている時間がとれないんです。もし全員集まれる日があったら、会議が優先です。学生講師や事務はパートや時間単位での勤務ですから、全員が集まれる日なんていうのはほぼほぼないですし。
昼休憩にだれかと食事、なんていうのもないです。そもそも昼休憩がないですから。空き時間に軽食をとるだけなのが塾講師です。
こういう職業だから、体をぶっ壊す人も多いですし、離職率もすごい数なんですよ昔から。出会いもないから結婚できない人も多いです。また、働き方改革だなんて言ってる経営者もいますけれど、それを塾でまともに実行したら回りませんよ。
ですから塾講師をこれからやろうと思っている人がいたら、塾というのはマンパワーにほぼ全振りしている経営体制だということだけは念頭に入れておいた方が良いということは言っておきます。