インターネット上で「草」ってあるじゃないですか。ちょっと前までは「w」って書かれていたものです。笑う表現を端的に表したやつです。だいたい文末表現で使うやつ。いわゆるネットスラング。
なんだか言語学だかをやっている大学教授が「笑い」の頭文字が簡略化されたものが発展した、なんていう説明をしているそうですが、本当か? と思いまして、独自にルーツをいろいろと調べていたのですが、面白いことがわかりました。
ちなみに真実は「笑い」の頭文字ではありません。その大学教授、由来間違っています。
インターネットで電子掲示板が出来はじめたのは1990年代後半です。この頃は顔文字や絵文字もまだなかった時代です。「!」や「?」などの基本的なマークはありましたが、「ハートマーク」がありませんでした。今じゃ考えられないですけれどもね。
これは欧米の文化なのですが、そのハートマークを「v」で代用していたんです。形がそれっぽいですから。
これが日本の電子掲示板でも使われ始めたのですが、vがハートマークの代用だとわからない人々が続出、さらにvは煽りの文末で使われることが多かったため、いつの間にかvは煽りマークとして定着してしまったのでした。
またvは「vvv」といったようにいくつか並べて使うことが多かったため、いつしかこれを「www」などと「w」を使って書く文化へと変わっていったのでした。
すると今度は、「w」を「笑う」の頭文字と勘違いして使う人々が続出、かの大学教授のような間違いが広まっていったのでした。そしてその形状から「www」は「草」や「草原」として呼称されるようになり、とうとう「草」という表現そのものが笑いや煽りを表す表現として定着し今に至る、という過程です。
元はハートマークの代用だったものが、今や「草」です。
インターネットの流行は流動性が激しいとされていますが、まさにこれが好例だと思います。
勘違いが勘違いを生んでて草。