この記事は以前いちど公開したものを加筆修正して再アップしたものになります。
あんまり個人名は出すべきじゃないなぁと思いまして、以前は元記事のURLなども貼っていたのですがそういう部分は削除しています。
内容はここから。↓↓↓
以前、Yahoo!ニュースのトップに某タレントの娘が受験を目指して塾に入るも1日で辞めたという記事が出ました。
塾講師としての立場から単刀直入に申し上げますと、これは迷惑行為に他なりません。
受験を目指して塾に入ったということは、おそらく塾に入るための試験やその診断、そしてカリキュラムの構成や情報共有など、保護者や生徒の見えないところで講師が様々働いていたはずです。
塾に入る手続きなども、授業の合間をぬって上層の正社員が動いていたはずです。
塾によっては施設に入るための専用カードの発行や月謝の手続き、校舎案内、教材発注、もっともっといろいろな手間と労力と時間をかけていたはずです。
正直1日で辞められてしまっては、その塾は大赤字だと思います。せめて1か月は授業を受けていただかないと。
仮に志望校別にクラス分化などもしている塾であれば、教室の収容人数やレベルを考慮するための人数調整なども入ったと思いますから、そこで抜けられてしまっては他の生徒にも悪影響が及ぶ可能性もあったと思います。
あまりにも軽々しい行為です。
また気になるのが、1日で辞めるのはかなり無理を言うか、あるいは強引に突っぱねないと不可能である点です。
一般的には塾は月ごとの契約ですから、実際に辞められるのは次の月からで、その月いっぱいは塾生のままとなっているはずです。こういったことは入塾時に書面でも口頭でも説明されることです。契約ですからね。
本当に1日で辞められる塾なんてないはずです。
もしかしたら契約自体はその月いっぱいまでで、でもその月のうちは残りの授業を欠席扱いとして塾に来ないという意味で1日で辞めたと言っている可能性もありますが、そうだとしたらその塾は、まともな塾だったら授業に参加しなかった分を月謝から日割りで返金手続きしますから、手数料もろもろで結局損です。
1日で辞めたというのがどういう1日なのかわからない上、塾側がどのような体制・料金体系で、また実際にどのような手続きを行ったかもわかりかねますが、正直その塾には同情します。確実に働き損、赤字確定ですから。
理不尽です。またそれをわざわざ記事に出しているくらいですから何も罪悪感はないのでしょう、それが余計に。
ちなみにこのタレントさん、母親としての葛藤があったと記事の中ではあったのですが、実際は葛藤していないと思います。
普通このような記事が出回ったら、タレントさんなわけですし、諦めやすい娘だというのが志望校先の学校にも伝わってしまいますから受験に不利ですよ。タレントをやっていたらそのくらいわかっていると思います。
それよりも悩んでいる母親をアピールすることを優先した結果が塾を1日で辞めたという記事の存在だと思います。
娘さんもかわいそうですよ、まだ小学生だそうですので。
ただ、これはこのケースだけではなく、やっぱりたまにあるんですよ。すぐ辞めるケースが。
こうなってしまうだいたいの場合は保護者が一方的にお子さんを受験させたくて、親子の意見のすりあわせもないまま勝手に塾に入れてしまうパターンです。
学校の保護者会などで受験の話をほかの保護者から聞くと、つい対抗心で「うちの子はお受験対策をやっているの」を言いたくて見栄で塾に入れてしまいます。
お子さんはあなたが見栄を張るための道具ではありませんよ?と言いたいところですが、でもそういった方はそのような強欲な見栄をお子さんへの愛情の一環だと思い込むことで正当化しています。
そしてやっぱりお子さんは塾を嫌がりますから、即退塾、となるわけです。
まぁ今回のこのタレントさんのご家庭の内情がどうなのかは知る由もありませんが。
塾講師目線だと、すぐ塾を辞める生徒がいると、「ああこのご家庭は親子関係が全くうまくいってないんだな」と感じています。
あと、こういうケースで塾は赤字が出ても泣き寝入りするしかありません。でもどこの塾でもこういうことはあるんじゃないですかね。