現役塾講師の教育さまざまブログ

現役塾講師が日々思っていることを様々綴ります。

理不尽なクレーム その2

以前こちらの記事も書きましたが、まだまだ理不尽なクレームは尽きません。

jyukukoushiburogu.hateblo.jp今回の主役は中学3年生の受験生とその保護者です。

 

年度開始の当初に保護者セミナーを開きました。年間の学習スケジュールはこうなっている、入試対策はこの時期から、入試過去問演習はこうやるべき、というのをお話しし、ここからの1年間を受験生としてどうすれば良いかをお伝えしました。その保護者セミナーは4月に実施しました。

その直後、ある生徒の保護者から電話がかかってくることになります。

「過去問を息子にやらせたが全く解けないじゃないか!塾の方針は一体どうなっているんだ!」

 

いや、このタイミングで過去問をやれなんて一言も言っていないのですが。

むしろ保護者セミナーでは、過去問対策は入試日から逆算して2~3ヶ月前から、またその直前には入試の傾向や対策方法をしっかり担当講師からお伝えします、そして過去問の経過をよく塾と共有しながら必要な復習を織り交ぜていく、という話をしていました。

それがどう解釈したらそうなるのかわかりませんが、「過去問をやれ!」と伝わっていたようです。

4月ですからカリキュラムだってまだ全く終わっていないのに十分に解けるわけがありません。

なおその頃、その生徒がぱたりと宿題をやってこなくなっていたため違和感はあったんですよ。まさか宿題そっちのけで解けない過去問を必死にやっていたとは、いやはや。

あらためて過去問の実施時期や目的などをお話しし、それを実施していくまでの期間どういった学習が必要なのかお伝えしました。

それもつかの間。また電話です。

「おたくの塾では過去問もろくに解けないような授業をしているのか!塾の方針は一体どうなっているんだ!」

 

なぜかまた過去問を実施していました。意味がわかりません。相変わらず宿題も一切やってきません。

いま過去問をやってはいけないということをまるで理解していません。物事を進めるには順序があります。まだ4月ですよ。どう考えたらそういう思考になるのでしょうか。というか、いま過去問をやってしまったら入試直前には何を学習するのでしょうか、やるものがなくなってしまうということに気付けないのでしょうか。

また一からご説明し、どういう方針で授業を行っているかもお話ししました。4月ですから、必要なカリキュラムをとにかく進めてどんどん理解していくほかないんですけれどもねその時期は。

 

そしたらまた電話です。

「過去問を全部終わらせた!全然できなかった!できなかったのは塾の責任だ!授業で解説しろ!」

 

いや・・・もう話が通じないにも程があります。お手上げです。

宿題も相変わらず一つもやってこないためガンガン成績が下がっていました。

さすがに上長にも相談し、上長と保護者、そして生徒と私も同席し四者面談を行いました。

そこでまた改めて過去問実施の適正時期、そこまでどういった学習をしていくべきか、いま現在どういう方針で授業を行っているのかというのをお伝えしたのですが、ようやく事を半分くらい理解し青ざめたのか、

「そんな説明はなかった!塾は責任をとれ!」

ですよ。理不尽極まりない発言です。

「自分も息子も受かるための努力をしているのに塾の態度はなんなんだ!」

いやいやその方向性、間違ってますよ。何言ってんですか。本当に訳がわかりません。すべてのベクトルがおかしい。

ですが保護者セミナーの内容や、それまで私がどういう対応をしていたのかも上長は把握していたためそんな言い訳は通用せず。たんたんと対応。

「こんな塾は合わない!息子にはもう通わせない!」

と捨て台詞を吐いて最終的には塾から去っていきました。本当にはじめから終わりまで全く意味がわからない行動と発言のオンパレードでした。

 

普通、退塾者が出たらそれだけ売り上げが下がるし塾の評判も悪くなるわけですからなるべく引き留めるわけですが、「あれはしょうがないね」と上長も呆れていました。

なおその生徒はほかの生徒から聞いた風の噂によると、なぜか夏明けから首都圏の超有名進学高校を目指し始めたようです。県内の高校でもたぶん無理な成績だったのですが。そして案の定落ちて、その間にもいろいろと多方面と揉め事を起こしながら地元の私立高校に入学したそうですが2ヶ月ほどで辞めてしまい、その後どうなったのかはわかりません。

 

どんな世界にも話が通じない人々、わかり合えない人々というのは一定数いるものです。

これはどんな職種、業種であってもそういうのはあると思います。

難しいですね。