30代以上の方は、歴史の授業で「大和朝廷」という用語を習ったと思います。
これは現在、教育の中では使ってはいけない言葉になってしまっています。
なぜかというと「朝廷」というと天皇が関係することになりますからね。
でも大和王権は「大王(おおきみ)」の時代でしたので、まだ天皇ではありません。
「朝廷」という言葉を用いるのは相応しくないということで、使ってはいけない言葉に指定されるようになってしまいました。
その後の教育の中では「大和政権」という言葉が用いられるようになりましたが、これも「政権」というと政治体制が確立した状況を指す言葉になってしまいますので不正確、
そのため現在の教育では「大和王権」あるいは「ヤマト王権」という言葉が用いられるようになっています。
「日」という漢字の成り立ちは?
と聞かれると、答えが2分すると思います。
「象形文字」「甲骨文字」という答えが出てくることになると思いますが、どちらも正解です。
国語の分野においては儒学の「六道(りくどう)」が元になって漢字を分類しますので、象形・指事・会意・形声・転注(転成)・仮借文字の6つのうちどれかという分類形式になります。
「日」の場合は形からとった漢字ですので象形文字になります。
一方、歴史の分野においては古代中国の殷王朝時代に発明された文字という扱いなので「甲骨文字」の分類になります。
これは意外と学校の先生は気づいていないことが多く、教科をまたいで教える塾講師しか把握していないことが多いです。
小学校では「関東内陸工業地域」と習ったのに、中学校では「北関東工業地域」と習います。
北関東工業地域は、関東内陸工業地域(栃木・群馬)に鹿島臨海工業地域(茨城)も合わせた言い回しのため、より広範囲の地域を表す言葉になっています。
これも学校では何の脈絡もなく用語が出てきますので、混乱の原因です。
理科でも昔は「カロリー」が使われていましたが今では「ジュール(J)」ですし、ローマ字も2024年に見直しとなってヘボン式が主流になりました。
かつてはpHを「ペーハー」と読んでいましたが現在の教育では「ピーエイチ」と呼ぶように変わっています。
このような違いをきちんと説明できるか、把握しているかが塾講師の大切なところです。
塾講師はこういった情報に常にアンテナを張り、うっかり知識をアップデートせずに間違った用語、間違った知識を子どもに教えることのないよう努めてもらいたいです。