よく、国語が苦手という質問を受けると「本を読みなさい」「新聞を読みなさい」を常套句にしてしまう先生がいます。
でも、それって目的によると思うんですよね。
語彙力が必要なら小説文や新聞が良いですし、見聞や見識が必要なら説明文や随筆文が良いですし、
国語がそもそも大嫌いで文字を見るのも嫌なんだったら、読まない方が良いです。強制したら国語がもっと嫌いになるだけです。その場合は好きな漫画とか雑誌で良いんじゃないですかね、文字をちょっとでも読むのだったらそんなので良いんです。
もっと言えば、動画サイトで誰かが話しているのを見る、それだって言葉の学びには通じると思いますよ。ただ、動画サイトの場合は間違った言葉遣いがひどいですからかなりしっかり選ばないといけないですけれど。
私もたびたび保護者から「うちの子は読み取りがヘタなんで本を読ませたらいいんですかね?」って聞かれますけど、そういうときはその目的を尋ねます。
それによって、どうしたら良いか分析して日常にどう国語を自然に取り入れるか保護者と生徒と一緒になって考えるようにしています。
読解はヘタなんですけれど漢字には興味あるんです、っていうお子さんには、小学生でしたけれど漢文を勧めたりしたこともありましたよ。ちなみにその子はもう成人していますが、高校の定期テストで古文で満点を連発してその流れで大学では言語学を専攻していました。
中学時代の国語は私が担当していましたが、その頃から古文の才能は開花していてとんでもない実力がありましたね。古語辞書とか買って自分から片っ端に読んだりしてましたから。
やっぱり正しい方向性と努力の方法を伝えることが大切です。なんでもかんでも一緒くたは良くないです。
あと、本を勧めるときにはなるべく保護者は干渉しないこと、これが大切です。
保護者が勧めたらそれは保護者の価値観のものになってしまいます。お子さんが100パーセント自分の本だと感じることがまず大切で、そうすることによって深く読む行動に繋がるわけです。
本屋に連れて行くまではしてあげて、そこからは好きな本を選ばせてあげる、これが肝心です。変な本を選ばないかだけは見てあげておいてください。
どう生活に国語を自然と取り入れるか、これが肝です。無理強いだけは絶対にしないでください。目的を持ってどうするか考えましょう。