現役塾講師の教育さまざまブログ

現役塾講師が日々思っていることを様々綴ります。

塾講師に向いている人、向いていない人

塾講師ですからもちろんある程度の学力が必要です。

次に何が必要なのでしょうか。

講師ですから、話す力?伝える力?コミュニケーション力?

いえ、私が考えるのは「共感力」です。

 

もちろん塾講師ですから話す力も伝える力もコミュニケーション力も必要ですが、

まずはその生徒がどのようなことを思い、どのような学習をし、

何を目指しているのかを読み取ることが大切です。

家庭環境や学校での状況も鑑みる必要があります。

そのうえでどういった学習を行い、何のテクニックを伝授し、

どう成長してもらうか、その生徒のことを考え構築していきます。

それらのことが自然と適切に体が動いてできる方が塾講師に向いているのだと思います。

たまにカリスマみたいな方が現れますが、それはその能力値がぴったり適度な場合だと思います。

 

塾講師に向いていない人は。

ずばり共感力が高すぎる人です。

これは思わぬ落とし穴です。必要以上にありすぎることが向いていない要因になります。

よく塾講師がうつ病になりやすいということを聞くと思いますが、

何百人という生徒それぞれに深い共感をしていくと

共感力の高すぎる人は飽和状態となり処理できなくなります。

実際そういった方を今までもかなりの数見てきました。

この人、塾講師として順風満帆に、生徒からも慕われているのになぜ・・・?

と思うことがほとんどです。

そういった方は、グループ型の授業で一斉に生徒を見るのではなく

個別授業に特化して一人ひとりをじっくり見るのが向いている気がします。

 

あとたまに勘違いしている方がいますが、

まるで保護者のようになってしまう人。

親密に接しているのは評価できますが、それが生徒の甘えに通ずる場合、

塾講師としては相応しくないといえます。

なんといってもそもそも塾講師の存在は成績を上げることが第一。

保護者の役割は保護者が担うべきですから、

それは塾講師としては相応しくない態度をとっているといえます。

 

それから、あまりに学力が高すぎる人、これも向いていません。

なぜできないのか、何に困っているのか考える能力が欠如する傾向にあります。

なぜなら、自分が学習で困った経験に乏しいため、

できない生徒にどう解決させていくかの道筋が極端になります。

たぶんそういう方は研究などには向いていても、教えることは苦手だと思います。

むしろ自分もかつて学習に困ったことがある人、欠点やコンプレックスがある人の方が、

教えることには向いていると思います。

 

結局のところ、生徒や保護者と適切な距離感をとり、観察し、

自然と接して、何が必要なのかを考えられる、

ある意味先天的に要素が備わっている人が向いているとなるわけですが、

自分はそうじゃない、と思っている方、これは鍛えることで手にできる力です。

年月を重ねることで会得できますので、念頭に置いて仕事してみると良いでしょう。