昔と比べインターネットでその志望校の情報が容易に手に入るようになっています。
しかし、明らかにズレた志望校を選択する生徒が増えている気がします。
例えば、偏差値が20ほど足りない志望校を選んでしまい、差が縮まらないまま受験を迎え、結局落ちるという例。
今までで私が担当した生徒では最大、偏差値が39足りないという絶望的な状況でもちろん落ちたという例もありました。
塾講師からするとなぜそういった学校を志望校に選ぶのかよく感覚がわかりません。
選べば受かる学校がほかに確実にあるのにもかかわらず、です。
もちろんこちらもしっかり模試の結果や普段の学習の仕方などから測定し、このままでは厳しいということを十分諭すのですが、なぜかそのままその志望校を選んで散ってしまいます。
まるで落とし穴がそこにあるのがわかっているのにそのまま突っ込んでいってしまうようなケースなのですが、これはなぜなのでしょうか。
1つは、志望校を家族が選んでしまっており、本人が口出しできない場合。
これは悲惨です。本人もわかっているのに、家族の期待があるため落ちるとわかっていても受けざるを得なくなっている状況です。
こういった場合はもちろん講師側もご家族への説得にあたるのですが、だいたいの場合が覆らないです。
こういったケースの場合は、頭の固いおじいさん・おばあさんが孫に期待しすぎて親の意見も無視し結局ダメにするという場合が多い気がします。
おじいさん・おばあさんは頑張ればうちの孫はどうにかなる、と信じすぎる傾向が強いです。もちろん物わかりの良い方々もいらっしゃるとは思いますけれども。むしろそちらの方が大多数なのですが。
でも一部の高齢者はお孫さんの模試の結果や学校の状況もよくわかっていませんのでそうなってしまうのだと思います。
保護者の方は、ヤバイと感じたらあまりご家庭内で進路について口出しさせない環境を作ることがお子さんを守ることに繋がる気がします。
もう1つは、本人が頑なすぎる場合。
そこを志望校にすると決めて、もうそれしか見えていません。そしてやはり経験が乏しい分、なんとかなると思い込んでしまうことがあります。
このケースの場合は、あまり普段から勉強していない生徒こそ陥りがちな気がします。
普段から勉強していないので、どれくらい頑張るとどの程度結果に残るのかわかっていません。
そのため、受験勉強のシーズンになったらバリバリ頑張れば間に合うでしょ、というような感覚です。
いいえその頃にはほかの生徒だって頑張っていますからね。そんなに簡単には物事うまく進むはずはありません。
さらには普段から勉強していないため、結局受験勉強の時期になっても何をどう頑張ればいいかわからないため、迷走して散ってしまいます。
本当はこういう状況をなくすために模試や実力テスト、定期テストがあるわけなのですが、そういった測定も完全スルー。
塾講師なんていうのはしょせん民間企業の1人の労働者でしかありませんので、最終的に本人が受けたい、ご家族が受けさせたいと言えばもうそれに従うしかありませんので、落ちるとわかっていても受けてはかなく散ってもらうしかありません。
本当につらいです。
あと、例えばなのですが、将来絶対に美容師になりたいという生徒がいたとします。
だとしたら高校ではなく専門学校に通ってもらって技術を習得し資格を得ることが最優先だと思います。あるいは高校は普通科か商業科に通って、その後専門学校を目指すルートもあります。
ですがなぜか、大学には行きたいな、なんて言い出したりします。
このように目標と志望校が乖離しすぎている生徒もよくいます。
このケースの場合は、そもそもなりたい職業のことも志望校のことも軽く考えているんですね。
やりたいことしか点で見えていないため、それを繋ぐ線はない状態です。いえ、よく考えれば線で結べないことがわかるはずなのですが。
これも、中学2年生では職場体験学習を5日間やりますし、最近ではキャリア教育なんていうのも導入されていて学校ではさまざま学んでいるはずなのですが、何も吸収できていないということになります。
結論からすると、志望校が適切に判断できない生徒は、ほぼ大多数が学習不足ということです。
その学習というのは教科・科目のみならず、職業についてや進路についてもです。
かしこく生きるためには、いろいろな理解が世の中には必要だということです。
ですから、学びましょう、学習しましょう。そうすれば道が見えてくるようになります。