現役塾講師の教育さまざまブログ

現役塾講師が日々思っていることを様々綴ります。

不平等条約改正の歴史で影が薄いけれど実は重要なのが

日本は江戸時代、1854年の日米和親条約で開国、1858年の日米修好通商条約で不平等条約を結ぶことになります。

そして不平等条約がしばらく続いたあと様々な不具合が発生し改正に動いていくわけですが、1911年に小村寿太郎が日米通商航海条約を結び関税自主権を回復させることで不平等条約が解消されます。

こちらの出来事が完全回復、完全解消と表現されるため印象によく残りがちなのですが、その手前の時期の陸奥宗光の活躍も忘れてはなりません。

 

当時外務大臣だった陸奥宗光は1894年、日清戦争開始の年とかぶりますが、その年に日英通商航海条約を結んでいます。これにより治外法権(領事裁判権)の撤廃に成功しています。また実はこのときに関税自主権も一部は回復させており多大な功績を残しています。

特に1894年時点ですと、アメリカは経済大国になってきた時期ではありますがまだまだイギリスが世界中に幅を利かせていた時代です。

そのイギリスと近づき不平等条約のほとんどを回復させ、1902年には日英同盟への足がかりも作るわけです。これがなければ小村寿太郎が1911年に不平等条約を完全回復させる出来事もなく、もっと後になっていた可能性すらあります。日英通商航海条約の締結は歴史上とても大きな出来事だったとわかります。

 

こちら内容が難しいため小学校、中学校の教科書だと出来事をほぼなぞっているだけなんですよね。細かい時代背景は先生が説明しないと、なぜその出来事が起きたのか、その出来事どうしの関連は何なのかは生徒に伝わりません。

先生はどうやって生徒に歴史の流れと背景をわかってもらうか、これを授業に盛り込むのがとても大切な部分となります。