中1の地理、エネルギーや州ごとの学習の中で習うと思うのですが、アメリカとブラジルでトウモロコシの生産が爆増しています。
もちろん人間が食べるもの、あと飼料いわゆる家畜の餌として生産される分もあるのですが、急増の背景はバイオエタノールの製造が関係しています。
アメリカでは2024~2025年の間にトウモロコシの生産が1.4パーセントアップ、ブラジルでは4.1パーセントもアップしました。ここ毎年記録的な増産体制と輸出増が続いています。
植物は二酸化炭素を吸収しますので、そこから作ったバイオエタノールは燃焼させても二酸化炭素がプラマイゼロ、カーボンニュートラルであるという考え方が根付いています。トウモロコシから作る場合は一般的に食用にされているスイートコーンではなく、飼料用のデントコーンが用いられます。
特殊な方法で発酵させて作られたバイオエタノールは自動車用の燃料に混ぜるなどして使われているため、作ればいまいくらでも需要があるためトウモロコシの生産も伸びているというわけです。
ですが懸念もあります。
飼料用のデントコーンを使っていますから、このままバイオエタノールが普及していくと家畜用の餌の不足が発生する可能性が指摘されています。
またブラジルはもともと放牧の地域を森林伐採して用地を確保しているのですが、さらにトウモロコシ用の農地のための森林伐採も進んでおり、いくらバイオエタノールが環境に良いといっても本末転倒なことも起きてしまっています。
最近では藁やもみ殻からバイオエタノールを抽出する技術も進んできています。これが実用化され本格的な市場になれば、バイオエタノールのトウモロコシ依存から脱却できる可能性が見えてきます。
今後どうなっていくのかは研究次第ですが、いまのところトウモロコシの生産はますます巨大になっている、ということです。