現役塾講師の教育さまざまブログ

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分類しにくい単語「ちょっと」

「ちょっと」という単語は文脈でしか品詞を判断できません。非常に難しい単語です。

(例文)
 ① ちょっと、そこに座りなさい。
 ② そこにちょっと座って良いですか。

それぞれの品詞はなんでしょうか。

①は感動詞②は副詞です。

①の場合の「ちょっと」は呼びかけの意味で使っています。そのため独立語として成立しているため、品詞は感動詞ということになります。一方②の場合の「ちょっと」は「どのくらいか」というレベルを表しているうえ述部を修飾しています。そのため副詞となります。

 

問題となってくるのは①の方の文章です。派生させてみましょう。

 ①  ちょっと、そこに座りなさい。
 ①’ ちょっとそこに座りなさい。

この違い、わかりますかね?

①と①’の違いは読点(、)があるかないかだけですが、これだけで「ちょっと」の品詞が変わってしまいます。①は先に書いた呼びかけの意味ですから感動詞ですが、①’の場合、これだと「座りなさい」を修飾していることになりますから副詞となります。

これ、文だからわかりますけれども、もしリスニングの問題があったとしたら日本人でも聞き分けは困難だと思います。

 

なおこういった、読点があるかないかだけで品詞が変わってしまう単語はほかにも「また」「まあ」「さあ」などがあります。

よく考えると我々日本人はとんでもない言語を使いこなしているものです。