現役塾講師の教育さまざまブログ

現役塾講師が日々思っていることを様々綴ります。

缶コーヒーのすごさ

以前、ペットボトルの日本茶についての記事を書きました。

jyukukoushiburogu.hateblo.jpやっぱり緑茶はすごいんですがあともう一つ、日本はすごい飲料を持っています。

いや日本の飲料はどれもこれも海外よりレベルが高いんですけれどもね。スポーツドリンクも普通のジュースも栄養ドリンクもどれをとっても品質はピカイチです。全部すごい。牛乳だって他国と比べたら品質も味も随一ですよ。

でもその中でも特にすごいのが、缶コーヒーなのではないかと思います。

 

コーヒーって海外では、淹れ立てしか飲まないわけなんですよ。保存するという思考がなかったわけです。あと、冷たいコーヒーを飲むという文化も広めたのは日本で、缶コーヒーの存在がかなり大きいわけです。

缶コーヒー自体はおそらくアメリカが発祥なのではないかとされています。1800年代後半の出来事なので、実際にどういう形で売られていたかはよくわかっていない部分が多いみたいですね。でも特許は取られているそうですので、どう作られていたのかは調べようと思えば調べられるそうです。

ですが缶コーヒーをカジュアルなものにしたのは日本企業の活躍が大きいです。戦後の1959年、喫茶店ブームにともないコーヒーをもっと気軽に飲めるようにならないかと考えた外山食品という会社が販売を開始したそうです。その後1965年に本格的に市場に投入されていき、今でも販売されているUCCのミルクコーヒー缶は1969年にはすでに存在していたそうです。

 

缶コーヒーの開発はとんでもない苦労があったそうです。

コーヒーは時間が経過すると酸化が急激に進んでいきますから、品質があっという間におかしくなってしまいます。缶の材質と酸化防止をどうやって実現するかというのを研究しまくったそうです。

ですがどうしても淹れ立ての風味にはかなわない。市場に投入しても失敗の連続。

ようやく軌道に乗り始めたのは1970年代半ばからで、ポッカやダイドー、日本コカコーラが缶コーヒーを売り出していきます。そしていつの間にか自販機などに並ぶ製品となるわけなのですが、海外への展開はまた苦労したそうです。

海外はそもそも自販機が少ないです。日本は治安が良いので外に普通に置いてありますし、人口密度も高いですから設置する意味があるわけです。ですが海外だと外に置いておけば高確率で壊されますし、設置できたとしても使う人がいない。淹れ立ての方がおいしいですからね。わざわざ作り置きを買おうとする思考はないんです。

そのため缶コーヒーが海外に広まるのはかなり遅くなりました。おそらく海外の一般層が缶コーヒーの存在を認知したのは、2010年くらいからの和食ブーム後からじゃないでしょうかね。インターネットの発達により口コミでじわじわ海外に拡散されていって、「日本の缶コーヒーうまい」と広まっていったようです。

海外では冷たいコーヒーを飲む文化がありませんから、それも缶コーヒーの認知がだいぶ遅れた理由です。海外にとっては缶コーヒーが今、新しい存在として認知され広まっている段階です。

 

今や缶コーヒーの世界市場規模は2024年時点で約3500億円、2035年にはその規模は7500億円まで伸びる推計だそうです。すごいですよね。

 

あと外国人からすると、「ボトル缶」の存在もすごいのだそうです。缶コーヒーだと当たり前に使われているあのボトル缶なんですが。

なにがすごいのかというと、あれってキャップはスチール、本体はアルミじゃないですか。それぞれ膨張率が違うわけです。それなのに出来上がった状態で完璧にあの形になっているわけじゃないですか。漏れとか欠けが一切ない。ミクロ単位の技術です。設計が神懸かっています。

この高度で完璧な成形技術を持っている国が実は日本くらいしかないんだそうです。外国人がボトル缶を見ると、ちょっと知識のある人だと「なんでこんな高度な技術が使い捨ての容器に使われているんだ」と驚愕するんだそうです。

 

やっぱり日本は恵まれていますよね。技術大国です。こういうとんでもない技術が当たり前に使われていて我々の生活を豊かにしてくれている。我々の日常は海外にとっての非日常、と考えるとさらに毎日が楽しくなると思います。