民撰議院設立建白書は板垣退助が1874年に政府に提出した、国会開設の嘆願書です。自由民権運動を爆発的に広めるきっかけを作った出来事です。
いやまだその当時は内閣は存在しないですから政府というのは本当はおかしいのですが、新時代を作った人々が仮の政府ですね。内閣が誕生したのは1885年、伊藤博文が初代内閣総理大臣って教わったと思います。なお伊藤が首相になる前は大久保利通、内務卿という役職で仮のトップに就いていました。
ところで民撰議院設立建白書の「撰」の字は、「選」の文字でも大丈夫なのでしょうか。
結論から言うと、問題ありません。が、できれば「撰」の字を使った方が良いです。
「撰」の字は、「選ぶこと」のほかに「作り上げる」の意味も含みます。
撰 = 選ぶ + 作り上げる という解釈をしてください。
ですから「撰」を使った方がより正確ということになります。ほら、国会を作り上げてくださいっていうのが民撰議院設立建白書なわけですので。
ですが、「選」は常用漢字、「撰」は非・常用漢字です。そのためいちおう「選」を使っても間違いということはない、ということになります。
でもそんなに難しい漢字というわけでもないですし、やっぱり「撰」の方が良いですね。
ほかに歴史だと「勅撰和歌集」などで撰の字を使うことになりますが、これも和歌集を作り上げるということの意味に繋がりますので撰の方が良いんですよね。
幕末期に幕府側の警察みたいな役割だった「新撰組」も、作り上げた組織ですので撰が使われますね。
チョイチョイ出てくる漢字ですので、使いこなすと良いです。
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