時期的に、これから塾講師になりたい人もいるかと思います。求人の募集もこれから3月くらいまでにかけて多くなると思います。現行で塾講師のバイトをしている大学生がごっそり抜けていく時期ですからね。
エントリーから採用までの流れはどのようなものなのでしょうか。
個人塾の場合はそれぞれなので、ここでは大手の塾のお話になります。
まずエントリーですが、その塾のHPから行った方が良いと思います。求人専用のサイトなどですと情報が一部しか掲載されていません。またその塾のHPからエントリーした方が、時期によっては祝金が出たり何か特典がついたりと良いことがある場合があります。
エントリーすると、そのときに希望する教科や所属なども専用のフォームから訪ねられると思います。いろいろ書いた方が採用してくれるかも? と思っていろいろ書くと後で大変なことになります。その管轄内の塾を転々と回って教えなくてはならなくなるかもしれません。素直に、得意教科と最寄りの所属地を記入しましょう。
教員免許を持っていなくてもOKですが、持っていた方が実地研修・教務研修の期間は圧倒的に短くなりますのですぐ授業を持たせてくれる可能性が高くなります。これから教員免許を取得予定の場合は備考欄などに書くべきかと思います。だいたい専用フォームで、学生の場合はどういった学部で何を学んでいるのか訪ねられることになりますけどね。
ちなみにバイト講師の場合、1コマ1教科からOK!などとしている塾もありますが、あれは真に受けない方が良いです。本当に1コマだけだと、もし欠席者が出て授業が飛んでしまった場合、週に1度も授業がない状態ができあがるため講師も塾側も困ってしまうことになります。そのため実質週2日、3コマ以上は授業に入れるくらいの空きを作っておいてください。そうしないと塾側が起用の仕方に困ります。教科は本当に1教科だけでも大丈夫ですが、できれば2教科以上教えられると塾側も起用しやすくなります。
エントリーすると何日か後にメールや電話が来ます。いつどこの校舎で面接と採用試験を実施するかの相談の連絡です。
面接と採用試験は基本的にスーツ着用です。学生が大学に行ってから直接塾に来ることも想定して服装自由としているところもありますが、スーツを着た方が印象が良いのは間違いありません。そもそも実際に講師になったときスーツを着ることになりますので、そのときのことを想定した服装で行った方が良いです。
実際に仕事をするようになると、最近はクールビズやウォームビズで、多少着崩しても良い塾が多くなっていますけれどもね。
面接試験と採用試験は、塾に10~5分前に到着するようにしましょう。あんまり早く塾に行きすぎると、担当してくれる講師は別の仕事をしていますので迷惑になりかねません。直前すぎると、本人確認や部屋に通されるまでの時間もありますから結果的に遅刻することになります。10~5分前が理想です。
面接試験では、なぜ講師になろうと思ったか、正規採用の場合は今後の展望、バイトの場合はどれくらい続けられるのかと週何回何時間授業を持てるのか聞かれるのが鉄板です。あと、自身の塾通いの経験も尋ねられる場合が多いです。
このとき、YouTuberやティックトッカーであるかや、ブログ、SNSをやっているかどうかも聞かれると思います。大手の塾だとそれらをやっていると採用されない場合が多いです。それは近年、それらが原因で塾に損害が出たり、個人情報流出などの事件を起こされたりすることがあるからです。本人が意図していなくても、うっかり、で事件になったりします。これを塾側は快く思っていません。やっている場合は隠さず素直に伝えましょう。もしここで嘘をついて実はやっていたことが後で塾に知れた場合、大問題に発展する可能性があります。
また面接では、その受け答え方から塾講師としての適正もチェックされています。言葉に詰まりすぎる、不自然な受け答え、論点のずれた回答などしていると、コミュニケーションの面で塾講師には向いていないと判断されます。必要以上にハキハキする必要はないですが、自然な受け答え、論点のまとまった回答を意識してください。
採用試験は、面接時に得意教科を尋ねられていると思いますのでその教科の試験を受けることになります。塾によっては文系・理系で試験が分けられている場合もあります。
バイトとしての採用の場合、めやすとしては半分以上点数がとれれば大丈夫です。満点を取れる試験にはしていないですので、点を取れるところにしっかり時間をかけましょう。
実は点数はその塾が定めているボーダーさえ超えられていれば良くて、ほかに何が見られているのかというと、書いた文字の丁寧さ、説明して答えるような問題ではその論理の正確さと文章力、伝える力です。もしボーダーを超えられなかった場合は受付や事務の仕事はどうか、という流れになると思いますが、塾講師を志す人でしたらだいたい突破できると思いますので大丈夫でしょう。
ただし、正社員としての採用が希望の場合は学力もそれなりに求められ、ボーダーも高めに設定されているはずですから本気で全力でやりましょう。
そこから数日間、選考の時間がありまして、あらためてメールや電話が来ることになります。採用が決定した場合は、つぎは所属の塾に呼ばれることになります。おそらくその校舎の塾長との面接、塾によっては新人教育の係の講師とも面談、そしてそのまま初期研修という流れです。このときもスーツ着用です。
たぶんこのとき、身分証明書のコピーや健康診断書、住民票や連絡先などもあらためて提出を求められると思います。大学生の場合は健康診断証明書は大学の教務課や学生課に届け出ないと発行してもらえなかったりすると思いますので、早めに必要書類の届け出は行っておきましょう。ハンコもお忘れなく。事前に持ち物は伝えられると思いますけどね。
初期研修ではその塾のルールや勤務規則、運営などを教えられることになります。塾によっては模擬授業を組み込んでいる場合もあります。
なおこの初期研修の期間は、呼ばれた時間の30分前くらいには塾に着いていると良いです。そうすると、先輩講師がいろいろと塾のことを教えてくれたり、お互い自己紹介したり、チームになじめるよういろいろ配慮があると思います。正社員の採用の場合はCRM(顧客情報経営管理システム)や塾独自の情報交換ツール、テストウェブなど、そういったものを使いこなす期間もプラスされます。
初期研修期間が終了すると、授業の見学と模擬授業を繰り返し、いざ授業を持たせてもらえる、となります。この授業見学と模擬授業の期間は人それぞれです。模擬授業がうまければ2週間ていどでしょうし、ヘタだったら2~3ヶ月くらいになります。
これがエントリーから採用までのおおまかな流れです。塾によってはほかにもいろいろとやらなくてはならないことがあるかもしれません。
なお、エントリーの時期はいつ頃がいいのかというと、1月終わりから2月はじめくらいが良いと思います。
2~3月って、受験が終わった生徒が一斉に進級したりいなくなったりする時期なんですね。グループ型集団授業も個別形式授業も2~3月からガラッと時間割が変更される時期なんです。そのため、じゃあ試用で授業入れてみるか、というのを塾側は大変しやすい時期ということになります。そしてそこで成果が出せれば、研修を続けながら春休みの講習あたりからいっぱい授業を入れてもらえる流れになるはずです。
ほかにエントリーの時期で良いのは、4月終わり頃、これは中学生が5月末~6月初旬に新学年になって初の中間テストを控えていますから、試用としてチューターなどで使ってもらえる確率が高くなる時期です。それともっとも大型の講習である夏期講習の前、6月です。夏期講習の前は受験生が学校で実力テストなどがありますからやはりチューターとしての起用が多くあり得る時期で、その後の夏期講習で使ってもらえる可能性が高くなります。
逆に、エントリーしても駄目なのが9~11月です。夏期講習が終わり安定した時期で、受験生は受験に向けて準備する時期でもあるので、授業担当の交代を慎重にならざるを得ない時期なんです。そのためこの期間にエントリーしてもなかなか授業を入れてもらえないことが多く、塾側も新人起用の仕方に困ってしまう期間となります。アルバイトだったらテスト監督やテスト対策会などの業務狙いであえて入ってくるのはありかもしれませんが。
こんな感じです。
これから塾で働きたいとお考えの方はご参考に。