現役塾講師の教育さまざまブログ

現役塾講師が日々思っていることを様々綴ります。

経済成長率の考え方

これは経済学を専門にやっている方には専門外の私は知識で絶対に勝てない分野なんですけれども、それでもある程度は説明できます。

たまーに、日本は経済成長率が落ち込んでいる、日本の経済は駄目だ! と経済成長率だけで日本の経済状況を判断している方々がいます。2024年度の日本の経済成長率は0.1パーセントです。高度経済成長期の日本の経済成長率は平均10パーセント前後。グラフで見ても右肩下がりです。これだけ見るとたしかに経済が落ち込んでいるように錯覚しがちです。

 

いやいや、経済成長率、どうやって計算しているか知っていますか?

前の年を基準としてどれだけ次の年に成長しているかを表した率なんですよ。

つまり例えば前の年で10兆円儲けたとしたら、その次の年に10兆円同じだけ儲けたとしても、全体量が増えているそれを基準にして次の年を割り出すわけですから、率だけでいったら計算上次の年の方が下がるわけですよ。

しかも日本は先進国です。ある程度すでに経済が成長しきっているわけなんですね。基準となる毎回の数値がそもそも巨額なんです。ですから経済成長率のパーセンテージが他国と比べて低いのも、グラフにすると右肩下がりなのも、当たり前じゃないですか。

割合の数値だけで比較してはいけないって算数でやったはずですよ。

 

だから実数で整理するしか本当の状況はわかりません。

ワールド・エコノミックのデータによれば、2024年の日本のGDPの総額は609兆円。2025年の総額は4月の概算で624兆円。約15兆円のプラスです。

日本全体が貧乏になっているなんていうことは決してないということです。まぁ一人ひとりを見ると、物価も上がっていますし、それに伴うだけの賃金も微量しか上がっていませんから、体感する経済状況は貧乏になっていっている人というのはいて然るべきなんですけれども。

 

逆に考えてみてください。624兆円のGDPで、もし高度経済成長期と同じ水準で儲けていたらどうなりますか? 624兆円の10パーセントていどですから約62兆円。そんなに一気に儲けたとしたらインフレが進みまくって余計に首が回らない世の中になっていると思います。

逆に高度経済成長期は、まだ日本は経済が成長しきっていなかったため、だから10パーセントも上がっていたわけです。

 

見た目の数値だけに騙されてはいけません。そうならないように数学で関数をやったり、社会で統計資料などを勉強したりするわけじゃないですか義務教育で。

きちんと分析できる能力を身につけましょう。