現役塾講師の教育さまざまブログ

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見分けにくい単語「ない」の判別

いきなり例題です。解けるでしょうか。

 

(例題)──部の品詞は?

① 武器を持たない

② 家は広くない

③ 表情があどけない

④ お金がない

 

解説と答えです。

①の「持たない」は、手前の「持つ」が動詞なので、「ない」は打ち消しの働きがあります。その働きのできる品詞は助動詞ということになります。「打ち消しの助動詞」として習ったのではないでしょうか。

②の「広くない」は一見すると①のように打ち消している働きに見えますが違います。文節で区切ると「広く/ない」と2文節になることがわかります。1つの文節で成り立つ品詞は自立語ですから、形容詞が正解になります。このような品詞を形式形容詞(補助形容詞)といい、「補助・被補助の関係」として文節の単元で習ったのではないでしょうか。

③の「あどけない」は「あどけない」で1つの単語です。途中で区切れません。形容詞の一部というのが正解になります。たまに形容詞は「~ない」という語尾の単語があります。「せつない」「少ない」「危ない」「幼い」などが一例です。

④の「ない」はそれ1語で文節になりますから、形容詞です。②と違うのは、何かの言葉にくっついていないことです。述語そのものになっているという点では②より見分けやすいのではないでしょうか。

 

「ない」は入試で扱われる文法で最頻といっていいほどよく出題される単語となります。

直接「品詞を答えなさい」みたいな問題はないと思いますが、例文が示してあって「同じ働きのものを選びなさい」あるいは、「仲間はずれを選びなさい」の問題が圧倒的に多いです。

しっかり見分けられるようにしましょう。