今回は塾講師に向けた内容です。
集団形式、いわゆるスクール形式の一般的な授業ですが、講師はどう立ち振る舞えば良いのでしょうか。
まずは発声。
普通の声量ですと後ろの方に座っている生徒に声が届きません。思っている1.5倍くらいの声量で話す必要があります。
教室の対角線の一番後ろの席の生徒の1.5倍くらい後方を狙って発声する感覚です。
すると普通の発声の仕方だと1時間ももたないで声が枯れてしまいます。
そこで重要なのが腹式呼吸での発声法です。
落語を見たことがあるでしょうか。着物を着て、座った姿勢で何時間も話します。
大声で話すには相当の無理がある状況ですが、あの方たちは腹式呼吸で発声しているため声を枯らさずに講演ができています。
講師も同じで、お腹から声を出す感覚で喋りましょう。
学校の先生はこういうのを自然とできる、というか職業上身につけるしかないので、普段の発声の仕方も声が響いて独特になる人が多いですよね。
次に、机間指導。一昔前には机間巡視と言われていたものです。
前に立っているだけだと生徒はただ見ているだけ、聞いているだけになってしまい緊張感が生まれません。寝てしまう生徒も出てきてしまうでしょう。
そのため、問題を解いている最中やテキストを読んでいるときなど、適切なタイミングを狙って移動しましょう。
またそうすることで、わからないことがある生徒が質問を投げかけてくれることもあります。
さらに、問題を生徒がどう解いているのかを観察することで、次にどう教えるか、何を復習させる必要があるのかをこちら側が知るきっかけにもなります。
コミュニケーションとはほど遠いかもしれませんが、講師はそれを狙って机間指導を取り入れていきましょう。
黒板やホワイトボードへの文字の書き方。
教室の一番うしろにいる生徒に見えなければなりません。
机間指導を適切に行いながら、自分で書いた文字をチラッとチェックしてみましょう。
すると、バランスをこうした方がいいなとか、これは見づらいからこう書いた方がいいなとか、いろいろと次に活かせることが出てくるはずです。
また、生徒はノートを取るわけですから、レイアウトは年間を通して固定した方が生徒もノートを取りやすいです。
こういう内容の時はこういう文字色を使う、見出しはこの記号を使う、などといった部分は初めて生徒の前に立つ前に決めてしまった方が良いです。
新人講師のうちは、まず自分ならノートにこう書くはずだなというのを実際にノートを作ってみて、そのノートの内容になるようにレイアウトを工夫して書くように心がけましょう。
あるいはあらかじめ板書予定の内容をまとめておくと良いかもしれません。
意図しないタイミング、全く考えつかなかった内容の質問が飛んできた場合。
ベテランになってもたまにギョッとするような難しい内容の質問を生徒がしてくる場合があります。
新人講師の場合だとどう対処して良いのかもわからないということもあると思います。
もちろん事前に教材の内容を隅々までチェックして、生徒がしてきそうな質問を想定しておくのが良いのですが、その想定も上回る内容の質問が飛んできた場合は、
答えられるならばもちろん答え、知らない内容だったりしたら「私も知らないからじゃあ次の授業までの先生の宿題ね」とかわすのもアリかと思います。その場合は一生懸命次の授業までに調べて生徒の満足のいく答えを探してください。
一番悪いのは、どうでもいい質問として処理してしまうことです。
それをしてしまうと、先生としての信頼が損なわれるうえ、質問しても無駄だと割り切られ、必要な質問もしてきてくれなくなる危険があります。
真摯に対応し、信頼を築いていってください。